酷い時には吐き気が?!便秘による吐き気の原因や対処法まとめ

便秘になると便が出るまでお腹に不快感があったり、おならが頻繁に出たりといった不調が出てきます。

酷い時には吐き気を感じる人もいますが、なぜ便秘で吐き気が起きてしまうのでしょうか?

今回は便秘による吐き気の原因や対処法、便秘を根本的に解消するための対策法などについてご紹介します。

便秘や吐き気に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

便秘で吐き気が来る原因

原因

吐き気は嘔吐だけではなく、お腹の不快感や食欲の低下なども現れる状態です。

便秘になってしまうと腸内に便が滞り、動きが悪く消化液が消化器官に溜まりやすくなるので、吐き気を起こしやすくなります。

さらに腸内で大量のガスが発生するので、ガスで胃が押され、吐き気だけではなく悪臭のするゲップが出てくることもあるでしょう。

また、便秘や吐き気が悪化すると、嘔吐を起こす可能性もあります。

便秘による腹痛や吐き気の応急処置

応急処置

便秘になると腹痛や吐き気に襲われ、苦しい思いをするので、一時的に症状を緩和する方法、腹痛や吐き気への応急処置をご紹介します。

腹痛の応急処置

便意 腹痛

便秘による急な腹痛は、お腹が張っている状態なので楽な姿勢をとることで痛みを軽減できます。

体を少し前屈みにしたり、膝を曲げた姿勢をとったり、椅子に座ったり、ベッドやソファで横になったりして楽な姿勢をしてください。

布団やホッカイロ、湯たんぽなどを使用しお腹を温めると、腸の緊張状態が解けぜん動運動が促進し、お腹の張りが和らぐので痛みも軽減します。

リラックスできる環境を整えることも大事なので、部屋のカーテンや窓、ドアを閉じて落ち着ける環境の中で休みましょう。

吐き気の応急処置

応急処置

吐き気に対しては、別のことに気を反らすと良く、室内にいる時は窓を開けて新鮮な空気を取り込むだけでも楽になることがあります。

外出中であれば人込みを避けて新鮮な空気が吸える場所に移動したり、楽な姿勢でリラックスできる環境での休憩するとよいでしょう。

吐き気から気分が悪くなったらうがいで口の中をすっきりさせたり、誰かに背中をさすってもらったりするだけでも気が紛れ、気持ち悪さが軽減されます。

根本的に便秘を解消する方法

便秘解消方法

便秘からの吐き気を改善するためには、根本的な原因となっている便秘の解消が必要となるので、以下の方法で生活を見直してみてください。

食生活の見直し

食生活

日頃から便秘になりがちな人は、食生活に問題がある可能性があるので生活習慣の見直しにあたり、次のポイントを意識してみてください。

食事のリズムを一定に保つ

食事のリズム

腸の動きをよくするために、食事のリズムを一定に保つことを心がけましょう。

ダイエットや時間がないからと食事を定期的に抜かす人もいますが、毎日3食しっかり食べることで内蔵が動くリズムが整います。

朝食を抜くと腸の動きは悪くなり、便秘の原因につながります。

食べる時間はバラバラではなく、毎日3食とも可能な限り同じ時間で食べると体のリズムは一定を保てます。

食物繊維を積極的にとる

食物繊維

食物繊維は便のかさを増やしたり、腸内細菌のエサになったりする役割があります。

そのため、食物繊維の摂取が少ないのも便秘になる原因の1つです。

野菜やキノコ類、海藻、果物などには食物繊維が豊富なので、積極的に食べていきましょう。

発酵食品やオリゴ糖など腸内環境を良くする食品をとる

オリゴ糖

食物繊維以外に発酵食品やオリゴ糖もお腹にとってとても良い食品です。

キムチや納豆、味噌、チーズなどの発酵食品には、乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が含まれているので、継続的に食べることで腸内の善玉菌が増えていきます。

また、玉ねぎやゴボウといった野菜やバナナなどの果物に含まれるオリゴ糖は善玉菌のエサとなり、腸内で菌の数を増やす働きがある食材です。

善玉菌を豊富に含む発酵食品と、善玉菌を増やすオリゴ糖や食物繊維を一緒に食べると、腸内環境は良好な状態に整っていきます。

食事だけでは難しいという場合は、食事にサプリメントや健康食品を取り入れて栄養や善玉菌の不足を補う方法も良いです。

水分をこまめにとる

水分

体内の水分が不足すると便が硬くなってしまい、これも便秘の原因となるので、こまめな水分摂取を心がけましょう。

特に朝は意外に水分が足りていないので、起きたら一杯の水をゆっくり飲むと、鈍っている腸の動きも良くなるのでおすすめです。

冷たい水は腸に刺激を与えすぎてしまうので、常温か白湯がおすすめです。

無理なダイエットをしない

ダイエット

ダイエットをしている場合は、やり方に注意が必要です。

食事制限が定番ですが、大幅な食事の減量は食物繊維や水分の摂取を減らしてしまい、便のかさが少なくなって硬い便になり、排泄が滞ってしまいます。

また、ダイエット中は油を控える人も多いでしょうが、油分が足りないことも便が出にくい原因となってしまうので、適度に脂質のある食べ物も食べた方が良いです。

運動

適度な運動

便秘は体力や筋力の低下で起きる場合もあり、特に腹筋は腸を動かす筋肉であるため衰えるとぜん動運動が弱まってしまい、便が出にくくなります。

腹筋を鍛える筋トレはもちろん、ウォーキングや水泳、ヨガなど全身を動かす適度な運動は、便秘改善によく、気分もリフレッシュし自律神経を整える働きもあります。

自律神経の乱れも便秘の原因になるので、運動不足の人は食生活だけではなく積極的に体を動かす習慣も身に付けていきましょう。

マッサージで腸を刺激する

腸マッサージ

お腹をマッサージすると腸が刺激されるので、排泄を促す効果が期待できます。

仰向けの状態になり両手でおへそ周りを優しくこねるようにゆっくりマッサージすると腸の動きは促されます。

特にリラックスタイムや入浴後の体が温まった状態の時にマッサージをすると血行が良くなり、冷えの緩和にもつながります。

冷えにより交感神経が優位になりすぎることも腸の活動が鈍る原因となるので、マッサージで寒さが和らぐと便秘の症状も和らいでいく可能性もあります。

必要に応じて便秘薬を使用する

便秘薬を使用する

何をしても便が出ない時は便秘薬の出番ですが、日常的に便秘薬を使ってしまうと、使わないと出ないという状態になる可能性があるので、緊急時の使用に限定しておきましょう。

便秘薬と言っても、作用の仕組みの違いで塩類下剤、膨張性下剤、浸潤性下剤、刺激性下剤の4つに分けられます。

便秘のタイプごとに適した便秘薬は変わってくるので、市販薬を買う前に医師に相談して、適切なものを処方してもらった方が良いでしょう。

突然の便秘や吐き気は病気の可能性もあり

病気の可能性

突然の便秘や吐き気は、腸閉塞や急性腹膜炎などの病気の可能性もあります。

【腸閉塞】
小腸や大腸の一部が狭くなってしまう病気で、腸の動きが悪くなり便秘や腹痛、吐き気などの症状が起きます。

便秘が悪化すると便が大腸の通りを塞き止めてしまい、腸閉塞を起こしてしまうので日頃から便秘になりやすい人は腸閉塞になりやすいと言います。

【急性腹膜炎】
腸膜に細菌などが浸入したことで起きる炎症で、短期間で体調が悪くなり、腹膜の一部または全体に広がっていきます。

 

腹膜全体に炎症が起きると毒性の物質が体全体に広がり、命に危険をもたらす可能性も高まります。
便秘 強い腹痛
ただの便秘だと思っていたら、危険な病気だったという場合もあります。

急な強い腹痛に襲われたり、激しい痛みが継続していたり、悪臭の強い嘔吐などを起こしたら病気の可能性があるので、すぐ病院に受診しましょう。

便秘により腸の動きが悪くなり、消化液の流出や溜まったガスで胃腸が圧迫されることで吐き気を感じる場合があります。

この吐き気は休むことで一時的に緩和できますが、根本的な解決は便秘を改善するとよいので、食生活や運動など腸内環境を整える生活を心がけ便秘を治していきましょう。

激しい腹痛や嘔吐など体に異常が見られる場合は病気の可能性があるので、体調が悪いと感じたら医師に診てもらい早めの対処が大事です。

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