ツボ刺激で解消する!便秘に効果的なツボまとめ

便秘になってしまうと、お腹が張ったり、痛くなったりしてしまい、とてもつらいので、何とかしたいと考えるでしょう。

便秘解消法には様々なものがありますが、今回はツボを刺激する方法についてご紹介します。

セルフでツボを刺激できる場所をご紹介するので、便秘解消をしたいと考えている人はぜひ試してみてください。

排便を促してくれる左大腸兪(ひだりだいちょうゆ)

便意を感じない

左大腸兪は排便を促してくれる神経を刺激するので、なかなか便意を感じにくいという人に知っていただきたいツボだと言えるでしょう。

左大腸兪の場所は第4腰椎と第5腰椎の間にあり、腸骨の上あたりにあるので体の中心から指2本分くらい左を刺激してください。

刺激の仕方は、3秒~5秒押して離すという動きを3分~5分程度繰り返し、刺激する時は、左の腰が上になるように横になり、左手の親指で気持ちよく感じるくらいの強さで押すのがポイントです。

便秘になっていると左大腸兪のあたりが固くコリ固まっているので、周りのコリをほぐすようなイメージで刺激するとより効果が期待できます。

頑固な便秘に悩んでいるなら左神門(さしんもん)

頑固な便秘

左神門は、腸の蠕動運動を促してくれるツボなので便秘解消にも役立ち、頑固な便秘で悩んでいる人におすすめです。

左神門の蠕動運動を促してくれるツボは、左手首の手のひら側で小指の付け根の外側となり、ここを刺激すると脾胃(ひい)の動きが活発になり蠕動運動を促してくれます。

刺激の仕方は、右手の人差し指を左神門のあたりに当て、肘側から指先側に向かって優しく7回なでるだけなので、ちょっとした隙間時間を使って左神門を刺激してあげるとよいでしょう。

胃腸の機能を左右する天枢(てんすう)

疲れやすい

天枢は、へそから指2本分くらい外側の左右にあり、胃腸の機能に影響があるツボなのでとても大切だと言えます。

天枢の場所は左右にありますが、どちらも刺激すると良く、刺激の仕方は中指の腹を当て中心に向かって優しく押していくとよいでしょう。

天枢を刺激することによって、お腹の張りを解消したり、便秘解消したりといった効果が期待でき、ゲップなどの消化器系の悩みや疲れやすい時にもこのツボを刺激すると効果を感じられる可能性が高いです。

慢性的な便秘に悩んでいる人に知っていただきたい大巨(だいこ)

頑固な便秘

大巨は、へその下あたりになり、へそから指3本分くらい下がった場所の左右(指2本分)にあるので、両方とも刺激してください。

胃腸が持つ本来の働きを戻す効果が期待できるため、慢性的な便秘に悩む人にこそ刺激していただきたいツボだと言えるでしょう。

刺激の仕方は、軽くもみほぐした後に指先を大巨に当て、5秒~6秒くらい息を吐きながら押すのを7回くらい繰り返しましょう。

慢性的な便秘に悩んでいる人にもおすすめのツボなので、長年の便秘解消を目指している人はぜひ覚えておいてください。

東洋医学では便秘のタイプによって適切なツボが違うと考えられている

便秘のタイプ ツボ

東洋医学では、様々な便秘のタイプがあるので東洋医学の側面から見た便秘解消のツボについて見ていきましょう。

熱秘

お酒 よく飲む

熱秘は、胃腸に熱がこもりやすい状態でお酒をよく飲んだり、辛い物や味の濃いものを食べたりすることが多いことが原因だと言われています。

このタイプの特徴は、腹部膨満感があったり、腹痛があったりするという点、排便があるとそれらの症状は治まるという点となります。

その他にも、便が便器につきやすい、尿の色が濃い、体に熱がこもりやすいといった特徴も持ち合わせています。

くるぶし

そのようなタイプには、豊隆(ほうりゅう)というツボを刺激するのがおすすめで、豊隆は膝と祖とくるぶしの真ん中あたりにあるツボとなり脛からは親指1本分くらい外側にあります。

もしも、熱秘で悩んでいるのであれば、豊隆を刺激してみると良いでしょう。

気秘

ストレス

気秘は、ストレスを多く感じたり、同じ姿勢で過ごす時間が多かったりする場合に起こります。

ゲップが多かったり、脇腹が張って痛かったりする場合は、気秘である可能性が高く、このタイプにおすすめのツボは、合谷(ごうこく)です。

合谷は、手の親指と人差し指の間にあり、便秘解消だけではなく、肩や首のコリ・痛み、体のだるさ、のぼせ感を解消する効果が期待できます。

虚秘

水分 不足

虚秘は、病後や産後、加齢などの理由で腸を動かすためのエネルギーが不足している場合、水分が不足している場合の便秘を指します。

虚秘には、気虚と血虚があるのでそれぞれの特徴から見ていきましょう。

気虚
便意を感じるけれど便が出なかったり、固くて出にくかったりする

息切れや発汗があり、排便後に疲労感を感じるのも気虚の特徴です。

血虚
慢性的な便秘で固くてころころとしたうさぎの糞のような便が出ます。

このタイプには、先ほども紹介した大巨がおすすめです。

大巨以外にも、同じく先ほど紹介した天枢や上巨虚(じょうこきょ)、足三里(あしさんり)も効果が期待できます。

上巨虚は、足三里から指3本分下にあり、足三里は、膝下の人体外側にある犢鼻(とくび)と呼ばれているくぼみから指4本分下にあるので、探してみると良いでしょう。

セルフ足ツボマッサージも効果が期待できる

足つぼマッサージ セルフ

便秘解消には、足ツボマッサージも効果的です。
最後に、便秘解消におすすめの足ツボについてご紹介しましょう。

足裏の反射区

足裏 反射区

足の裏には、内臓と関係している反射区と言うものが存在します。

胃や腸などの消化器官の反射区は、土踏まずのあたりに集中しており、親指の骨が横に出っ張っているあたりから土踏まずのあたりが、胃や十二指腸の反射区となります。

足の裏でも固い場所なので、手の指の関節を立てるような感じで刺激するのがおすすめです。

土踏まずを取り囲むようなコの字状に大腸と直腸の反射区があるので、この場所も手の指の関節を立てるような感じで刺激しましょう。

また、こするような感じで刺激を与えるのも効果的なので、ぜひ試してみてください。

おすすめの足ツボ

便秘解消 おすすめのツボ

便秘解消におすすめの足ツボは、足の第二指にあるツボです。

足の第二指の爪横(第三指側)にあり、胃腸が弱いとかなり痛みを感じるので場所はわかりやすいでしょう。

痛いと感じる部分を押しながらつまみ上げるような感じでマッサージをしてみたり、綿棒の先端部分で押し当てる方法も効果的なので、試してみてはいかがでしょうか?

足ツボマッサージの注意点

注意点

足ツボマッサージをする際に、いくつか注意しなければいけない点があります。

それは、片方をマッサージするともう片方が冷えてしまうことです。

足ツボを刺激することで循環が良くなるため温まりますが、もう片方が冷えてしまっては意味がありません。

冷やさないためには、ひざ掛けやタオルなどを活用したり、就寝前にマッサージをしてすぐ寝るようにするとよいでしょう。

便秘解消には様々な方法がありますが、ツボを刺激するという方法は効果を実感しやすいと言われています。

ツボは体のあらゆる場所にあるため、どのような便秘に悩んでいるかなどによって刺激する場所を変えてみると良いでしょう。

今回紹介したツボは、セルフでも刺激しやすいツボばかりなので、便秘で悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。

関連記事