何日続くと便秘なの?便秘に関する様々な疑問まとめ

便秘に悩む人は多いです。

便秘になり、体が不調を感じていると仕事やプライベートなど、日常生活にも支障をきたすでしょう。

便秘は、大きな病気が隠れているサインかもしれないので、そのサインを見逃さないためにも便秘に関する様々な疑問に迫っていきましょう。

便秘で悩んでいる人は参考にしてみてください。

便秘は何日続くの?

便秘 疑問

便秘とは、どんな症状であるかきちんと理解していますか?

便秘と聞くと、何日も続けて便が排出されない状態が続くことだと考える人が多いです。

しかし、毎日便意があってもすっきりしない、便意が残っている気がすると感じるのであれば、その症状は便秘と言えます。

便秘だと感じる
便意が2~3日おきにある人もいるでしょうが、便が出ない日があることで自分は便秘だと感じていても、快適に排便されるのであれば便秘とは言えないのです。

排便の回数や便意がない日数は人によって違うため、「何日続いたら便秘」という断言はできません。

そのため、自分が便秘なのか判断するためには、便をした後のすっきり感や爽快感で決めた方が良いでしょう。

便秘には種類がある!

便秘の種類

便秘と言っても様々な種類がありますが、自分がどんな便秘なのか把握し、それに見合った対策を考えるとよいでしょう。

弛緩性便秘!

水の飲みすぎ

機能性便秘のひとつである弛緩性便秘は、内容物が停滞し水分を過剰に吸収することで起こる便秘です。

お腹の膨満感や胃もたれ、胸やけなどの症状がある場合もあります。

弛緩性便秘は、過度な食事制限や3食しっかりとご飯を食べない人、少食な人や老人に多く、便の状態は硬く太いことが特徴です。

痙攣性便秘!

ストレス

ストレスが原因で腸が敏感になり、痙攣をおこすことで腸内にある内容物が移送されず起きる便秘です。

左腹部や下腹部に痛みがある、のぼせやめまいを感じる、吐き気や不眠が続くといった不調も表れやすいです。

便の状態はウサギのようにコロコロとした固い便で、若い年代の人たちに多い便秘です。

仕事でストレスを多く感じている人は注意しましょう。

直腸性便秘!

便秘 我慢

直腸に便が停滞することで便が固くなり出にくい状態になることを直腸性便秘と言います。

一般的には直腸に便があると排便反射が起こり、便が排出されますが、直腸性便秘は排便反射が起こらないため便が排出されずに便秘になってしまうのです。

便意があっても我慢してしまったり、痔があることで排便痛を感じ排便反射が抑えられてしまうことも要因の一部です。

こんな便秘は危険!

便秘 危険

便秘は個人差があるので不快感によって便秘かどうかを判断できます。

便秘が続いていくと不安を感じるでしょうが、あまりに長い日数便意が感じられない、便意があっても不快感が続く時には、病院を受診しても良いでしょう。

腸 病気
腸の中で便が停滞すると、腸粘膜のリンパ管や血管が圧迫され腸が塞がり傷がつき、炎症がおこることで、糞便塞栓や便が大腸を通過できなくなる大腸閉塞といった病気を引き起こす危険な便秘もあります。

病気を放置すると、腹膜炎や敗血症、腸穿孔といった病気に進行してしまう可能性もあり、これらは入院生活を余儀なくされるだけではなく、最悪死に至る怖い病気なので異常を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。

医療機関

こうした便秘は、器質性便秘と言われ病気が原因の便秘となり、上記以外にも、大腸ガンや子宮ガン、卵巣ガンといった怖い病気も考えられます。

大腸ガンの場合、便に血が付着している可能性もあるため、便を排出したら便の状態を確認することも大切でしょう。

しかし、こうした異常があっても気が付かない人や重度の便秘だと自分では判断できずに病院に行くことを躊躇してしまう人も中にはいます。

チェック
そんな人たちのために、危険性のある便秘がどういった症状であるのかをご紹介していきましょう。

・1回以上浣腸をしても便が排出されない
・排便の間隔が長すぎる
・おならが出ない
・吐き気が続いている
・嘔吐が続く
・発熱がある
・強い腹痛がある
・お腹の張りが強い

上記の症状があり長く続くようであれば、市販の薬を使用して便意を促すのではなく、病院を受診して危険な病気が潜んでいないか調べてもらいましょう。

便秘の際に何科を受診すれば良いのか分からない人もいますが、便秘であれば消化器内科や胃腸科といった診療科を受診してみましょう。

ただし、病院によって治療できる範囲に違いもあるため、あらかじめ問い合わせを行ってから受診する方が安心だと考えられます。

便秘にならないための習慣を身に付けよう!

習慣

危険性のある便秘を防ぐためには、便秘にならないような習慣を続けることが重要です。

便秘を防ぐためには、どのような習慣を身に付ければ良いのかご紹介していきます。

運動をする

適度な運動

運動も便秘に関係しています。

腹筋が弱いと腸の動きも鈍くなるため、腹筋を鍛えると良いでしょう。

また、運動をすると体が温まって汗をかきます。

新陳代謝が悪いと肌荒れにつながるため、美容を気にしている女性にとっては便秘は大敵です。

汗 代謝
新陳代謝を促すためにも便秘を改善していきましょう。

しかし、運動が苦手であれば習慣化させることは難しいですが、そんな時には軽い運動でも良いので続けるようにしましょう。

散歩に行く、ストレッチをする、ヨガをするなど、自分ができる範囲の運動をしてストレスを感じないことも大切です。

水分を摂取する

水分

水分摂取が少ないと便が硬くなってしまうので、水分摂取は便秘予防に最適です。

こまめに水分摂取することを心掛けて改善していきましょう。

夜寝る前や朝起きた時、食事中など、習慣化できるようある程度の決まり事を作るのもおすすめです。

食事に気を付ける

腸内フローラ 善玉菌
便秘改善のためには、腸内フローラを整えられるような食事をすることが大切です。

腸の中にある善玉菌を増やすためにも、発酵食品や食物繊維、オリゴ糖などを積極的に摂取してください。

また、朝昼晩と3食しっかりと食べることも大切で、バランスの良い食事を心掛けて腸内環境を改善していきましょう。

便意を我慢しない

便意 我慢

便意を我慢する癖を持つ人は意外にも多くいます。

会社のトイレでは絶対にしたくない、朝の準備時間が短くトイレに行く時間がないなど、我慢してしまう癖のある人は直腸の神経が鈍くなっている可能性があり、便秘が進行する可能性もあります。

便意を感じた段階ですぐにトイレに行くよう心掛けましょう。

排便日記をつける

日記

便秘に悩んでいるのなら、自身の排便に関する日記をつけてみましょう。

排便のあった時間や便の硬さや大きさ、色の他、排便後の残便感なども記しておきましょう。

どんな食事をしたのか、その内容や量についても記載しておくと読み返した際に、自分に合った食事を知ることができます。

病院を受診する際も医師に見せることができるため、不安があれば毎日記すことをおすすめします。

便秘 トイレ

便秘は、日数ではなく排便後のすっきり感によって判断できます。

2~3日おきの排便でも残便感がなくすっきりしている状態であれば、便秘とは考えられません。

便秘が続き、その他にも不調を感じるのであれば怖い病気が隠れている可能性もあるため、上記を参考に当てはまるかチェックしていきましょう。

そして、いつもとは違う症状に悩んでいる、不快感が大きい、といった症状があり何日も続くようであれば、医療機関を受診して専門の医師に診てもらってください。

食生活や運動、水分補給を習慣化し、便秘予防や改善をしていきましょう。

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