水分不足が原因?便秘解消に効果的な水分補給方法について
便秘になってしまう原因には、様々なものが考えられ、その中でも特に多いと考えられている原因は、水分不足です。
自分ではきちんと水分を摂取しているつもりだったとしても、実は足りていないというケースは少なくありません。
今回は、便秘になってしまう原因にはどのようなものがあるのか、便秘解消に効果が期待できる水分補給の方法、水分補給をしっかりすることによって得られるメリットについて解説していきます。
便秘に悩んでいる人は、ぜひ目を通してみてください。
便秘になってしまう原因とは?
まずは、便秘になってしまう原因からみていきましょう。
便秘を解消するには、どのような原因なのかを見極めることが重要なポイントになります。
腸内環境が悪化している
便秘の原因の一つに、腸内環境の悪化があります。
私たちの腸内には数百種類もの細菌が存在していて、健康を維持するためのカギを握っているのです。
腸が健康な状態になっていると善玉菌が優位になりますが、ストレスなどを抱えると悪玉菌が優位になってしまうので注意しましょう。
日和見菌は優位になっている方の味方をするため、腸内細菌のバランスが崩れてしまうことになります。
また、悪玉菌が増えると腸の働きが鈍くなってしまうため、便秘になる可能性が高まります。
このことからも、腸内環境を整えることは便秘解消のために重要だと分かるでしょう。
便意を我慢することも便秘の原因に
忙しい朝の時間帯や学校・会社などで便意に襲われた場合に我慢してしまう人が多くいます。
便意は、結腸から直腸に便が下りてくることによって起こる生理現象ですが、我慢できないほどの便意でなければ、我慢してしまう人は少なくありません。
便意を感じにくくなると、直腸に便が溜まっていても気が付かなくなってしまい、それによって、便秘が進行してしまうこともあります。
水分の摂取量が少ない
食生活が乱れている人が便秘になりやすいということを知っている人は多いと思いますが、水分不足も大きな影響を与えていると考え、水分を積極的に摂取している人はどのくらいいるでしょうか?
大腸はどろどろの状態に消化された食べかすから水分を吸収し、便になります。
しかし、水分不足になってしまうと水分が少ない食べかすから便を作るため、硬くなってしまいます。
そうなると、腸内をスムーズに移動することができなくなってしまうので、便を上手く排せつができなくなってしまう可能性が高くなります。
また便秘になると大腸に留まる時間も長くなるため、余計に便がカチカチになってしまう恐れもあり、それらを防ぐためには、1日当たりの水分摂取量を意識することが重要となります。
便秘を解消するために水分補給をしっかりしよう
便秘の原因となる水分不足を解消することができれば、きちんと排せつができるようになります。
続いては、水分不足を解消するために知っておきたい水分補給のポイントなどについてみていきましょう。
たくさん水を飲んでも便秘解消にはつながらない
一般的な成人が必要とする1日の水分摂取量は、2.5リットルと言われており、2.5リットルのうち飲み物から摂取するとよいとされている量は1.2リットルほどとなります。
また、水分の摂取量を増やしたとしても尿の量が増えるだけになってしまうため、便秘解消にはつながらないので注意が必要です。
寝起きにコップ1杯の水を飲む
便秘を解消するには、寝起きにコップ1杯の水を飲むのがおすすめで、この時に飲むのは、常温の水にすると飲みやすいでしょう。
水を飲むことによって大腸に刺激を与え、動きを活発にするという目的があるのでゆっくりと飲むのではなく、一気に飲み干すことがポイントとなります。
仕事をしていると難しい場合もあると思いますが、できるだけ意識してみてください。
水分補給をすることで他にもメリットがある
水分不足になると、便秘以外にも様々な不調をもたらすことになってしまいます。
1日当たりの推奨されている水分を適切に摂取することができれば、便秘以外の悩みを解消できる可能性もあります。
最後に、水分補給をすることによって得られるメリットにはどのようなものがあるのかみていきましょう。
むくみの解消
むくみは、血流が滞ってしまうことが原因になっているケースが多く、血流が悪くなってしまうと水分や老廃物が足にたまってしまい、それがむくみとなるのです。
また、デスクワークなどで同じ姿勢で長時間いることが多い場合も、むくんでしまうことが多いです。
筋肉ポンプが動いていても、水分が不足していると上手く流れていかないので、水分不足は多くの女性が悩むむくみの原因になると言えます。
むくみが気になっている人も、水分不足を解消できるように意識して水分補給をしてみるとよいでしょう。
冷え性の改善
冷え性は、血流が悪くなることが原因で起こるケースが多いです。
筋肉が硬くなることも冷えの原因の1つではありますが、水分不足も血流が悪くなるので冷えが助長されてしまう原因の一つとなります。
水分を適切に摂取すると血流が良くなるので、水分不足を解消することができれば冷え性の改善にもつながると考えられます。
肥満の改善
水分を食事前に摂取すると食欲を抑えられるので、つい食べすぎてしまうという理由で肥満傾向になっている場合は水分を食事前に摂取してみてください。
食べすぎはカロリーの過剰摂取にもつながってしまうため、食事量を抑えることができればダイエット効果も期待できます。
さらに便秘の解消にもつながるため、健康的な体へと変化していくことでしょう。
肌の調子が良くなる
水分を摂取することによって、肌の調子も良くなっていきます。
肌は一番外側にあるため、栄養や水分は最後に届きます。
肌の調子を整えるためにも、水分不足を解消できるように意識してみましょう。
便秘になってしまう原因はいくつもあるため、自分の便秘は何が原因なのか見極めることが重要になります。
しかし、水分補給をする時は、たくさん水を飲んでも便秘解消にはつながらないこと、や寝起きにコップ1杯の水を飲むことといった注意点も知っておくことがより効果を高めるために重要だと言えます。
水分不足になってしまうと便秘以外の不調も引き起こしてしまう可能性が高くなるので、毎日の生活の中で水分補給を意識してみてください。
そうすることで、健康的な毎日を送れるようになります。