食物繊維と便秘の関係

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。水溶性食物繊維は水に溶けやすく、体内でゼリー状になるため,食べたものの吸収や移動がゆるやかになります。便に水分を与えて便秘を解消させるほか便の容積を増してを柔らかにして、排便を促進します。また、そのほか水溶性食物繊維は善玉菌のエサになるので、腸内の善玉菌を増やして大腸ガンなどの病気予防の効果があります。不溶性食物繊維は水に溶けにくく、体内で水を吸収して膨張し、腸を刺激するため、腸の動きが活発になって便秘を解消します。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では食物繊維の目標量は、18歳以上では1日あたり男性19g以上、女性17g以上とされています。これを食品で換算すると、にんじんなら6本、レタスなら4個。3回の食事でバランスよくいろんな種類の食品から摂るようにしましょう。

食物繊維を多く含む食品

穀類 米(玄米に多く、精白されるほど少なくなる)、パン、麺類(日本そばに多く含まれる)、シリアル
芋類 さつま芋、じゃがいも、里芋、こんにゃく、しらたき
野菜類 小松菜、ほうれん草、にんじん、ごぼう、れんこん、オクラ、さやいんげん、かぼちゃ、ブロッコリー、切干大根、セロリ
豆類 大豆、豆腐、おから、納豆、あずき、枝豆、うぐいす豆、うずら豆
海藻類 わかめ、昆布、海苔、ひじき、ところてん、寒天
きのこ類 干ししいたけ、マツタケ、エリンギ、えのきたけ
果物類 干しブドウ、柿、キウイ、バナナ、すもも、いちじく、りんご